小川洋子さん著、「ことり」を読み終わりました。
ネタバレになったらすいません。汗
レトロ風でおしゃれな雰囲気が常に流れ、兄弟愛や気になる女の子への淡い恋、終盤のメジロの解放がダイナミックさを表現し、そして最後は静寂が戻り大切な“ことり”の傍で・・・
図書館司書の女の子への恋では、近づきたくとも近づけないという焦ったい気持ちに共感します。
どうしてこんな時だけ駆け引きばかりして素直になれないのでしょうか。
きっとこの恋が上手くいかなくとも主人公も胸にそっとしまっている気がします。
忘れられないのではなく忘れないと私個人は思っています。
記憶の中でも彼女を大切にしてくれる主人公の彼だと思いますから。
その終盤になると、いつの間にか兄の言語が主人公も話せるようになるシーンがあり、その言語を話す姿が先立った兄と重なり、兄の後を追うような表現だったような気もします。
なんだか上手く説明できている気はしませんが、私は満足です。笑
ゆったりしたストーリーなので癒されました。
しかし、全く大したものではありませんが卑猥表現が生々しく感じて、正直、読む気が失せました。汗
そういうのはよくあることで、文字に起こすと猥語は際立ってより不快だよと、知人が教えてくれました。
知人は読書量が半端ないので、なんだか説得力帯びていて納得します。
なるほど。(素直)笑
私はあまり集中力に自信がないので、読書のペースは遅めです。
早かろうが遅かろうが、自分らしく読んでいけたらなと思います。
そんな小川洋子さん著「ことり」を読んだ私の読書記録でした。
また次のめぼしい本も決まったので、悠々自適に読みます。
楽しみ。。
読んでくださりありがとうございます。