ハ・ワン=文・イラスト、岡崎暢子=訳の「あやうく一生懸命生きるところだった」を読了しました。
思ったより早いペースで読書を進められています。
少し達成感も感じます。
義務感に急かされているとか無理をしているつもりはなく、純粋に読書を楽しめています。
それはよかったです。。
明日はお仕事が休みなので、読書dayにしたいです。
世間一般には「絶対諦めない」という言葉があります。
自分に置き換えてみて、少なくとも私は諦めの良いタイプではありません。
けども、作者はこの「絶対諦めない」を命以外諦めないという解釈をしています。
何かを諦めない、別の言い換え方で何かに執着するというのは、選択肢を減らすということの裏返しでもあります。
そして、時にはそのせいで自分を苦しめている一面もあるのです。
何かに執着している視線の外を見渡すと、他の選択肢が見えなくなっている自分に気がつくでしょう。
もしかしたら、より可能性のある選択肢があるかもしれないのです。
我慢して闇雲に努力するだけが能力でもありません。
諦めも負の要素ばかりではなく、賢明な諦めもあるのだそうです。
最低、人は生きていれば良いのです。
私には視野が広いタイプではないので、この著書の価値観には目から鱗でした。
過去に私は美容師として生きていきたいと大義名分を抱いて、無理と無茶を繰り返しながら、これが正しいことだと盲信していました。
あの頃は、ストレスが原因で治ったと思ったら振り返す日和見感染症の体調不良も起こしていました。
とにかく頑張って頑張って、その先の結果を求めていた時代でした。
頑張るのは美徳ですが、あの美容師への諦めが今のお仕事に出会いに繋がり、おかげで形は違いますが人の役に立つという自分のしたかったことも得られて、特に悩みもなく生活できています。
正直、あの選択というか諦めみたいなものは、私を救いました。
私にとってはこちらの著書は新鮮な内容で面白かったです。
一生懸命な生き方に疲れてしまった時には、賢明な諦めという考え方を、私も使える時には使いたいです。
読んでくださりありがとうございます。